受賞の喜びを語る冨士田さん

　尾瀬保護財団（理事長・大沢正明知事）の理事会と、財団が贈る「尾瀬賞」の授賞式が16日、都内で開かれた。第13回の尾瀬賞に選ばれた北海道大北方生物圏フィールド科学センター准教授の冨士田裕子さん（53）が大沢知事から表彰された。
　尾瀬賞は、湿原を対象とした学術研究を奨励するのが目的。冨士田さんは20年にわたって北海道の湿原をテーマに、詳細に調査、研究したことが評価された。冨士田さんは「目録を作って、日本の湿原を分類したい」と今後の研究への抱負を語った。
　理事会では、本県や福島、新潟の３県の関係者が尾瀬の課題について話し合う「尾瀬サミット２０１０」が９月２、３の両日、片品村山ノ鼻地区の「尾瀬ロッジ」で開かれることが報告された。公益法人制度改革に関連し、財団を公益財団法人に移行することも決まった。