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1周年前に来場2万人 東電が昨春開設 体験学習施設「尾瀬戸倉教室」
2010/01/18掲載
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解説員(左から2人目)から展示資料の説明を受ける今井さん親子 |
尾瀬に隣接する自然を紹介する体験学習施設として昨年4月に開校した「東京電力自然学校・尾瀬戸倉教室」(片品村戸倉)の来場者数が17日、2万人を超え、開校1周年を待たず初年度目標数を突破した。午前10時ごろ来場した千葉県市原市の今井盛一さん(45)、千春さん(35)、公平君(8)、春菜さん(5)親子が2万人目となり、同教室から花束と記念品が贈られた。
今井さんらは、スキーを楽しむため1泊2日の日程で近くの民宿に宿泊、スキー場に行く前の時間を利用して来場した。盛一さんは「ちょうど2万人目はラッキーでした。展示内容が分かりやすく、豊かな自然環境に驚きました。次は夏の尾瀬に行きたい」と喜んでいた。
尾瀬戸倉教室は、尾瀬国立公園の約4割の土地を所有する東京電力が、尾瀬のふもとに位置する片品村戸倉地区の交流施設・尾瀬ぷらり館内に開設。「人と自然・命のつながり」をメーンテーマにパネルや模型、実物展示などを備え、尾瀬を含む同地区に広がる山林や動植物のほか、住民と尾瀬とのかかわりなど地域の歴史も紹介している。山林内を散策する自然体験ツアーや雪原を歩くスノーシューツアーなども企画している。
尾瀬と同じ自然環境を知ることができるため、入山前の事前学習などに訪れる県内外の観光客も多く、昨年7月には来場者数が1万人を超えていた。
教室の運営を担当している七五三木(しめき)光男さん(56)は「今後もより分かりやすい展示や解説を心掛けていく。尾瀬に生きる動植物と同じ自然を学ぶことができるので、気軽に来場してほしい」と話している。
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