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瀬入山最少30万人 ピークの半数以下 天候、インフルなど影響? 「公園」は32万人
2009/12/25掲載
尾瀬国立公園の今年(5〜10月)の入山者数が32万2800人で、昨年と比べて15%(5万8900人)減少したことが24日、環境省の調査で分かった。尾瀬ケ原や尾瀬沼のある日光国立公園旧尾瀬地域は、統計のある1989年以降で最も少ない30万800人で、ピーク時(96年、64万7523人)の半数以下となった。天候不順や新型インフルエンザ、景気低迷などが影響したとみられる。
環境省は、本県や福島県などの入山口9カ所に赤外線センサーを設置して入山者数を計測している。
入山口別の割合は、比較的入山しやすい鳩待口(片品村戸倉)が最も多く54・6%(17万6100人)で、昨年と比べて0・6ポイント増え、入山者の一極集中が強まった。続いて尾瀬沼に入る沼山口(福島県桧枝岐村)が22・6%(7万2900人)、大清水口(片品村戸倉)は5・6%で1万8100人だった。
1日当たりの入山者数は、ニッコウキスゲの開花時期と重なった7月19日(日曜)が9千人で最多。次いでミズバショウの時期の6月6日(土曜)6800人、同7日(日曜)6300人と続いた。曜日別では、土日曜日の割合が44・2%と最も多く、前年比1ポイント増だった。特定の入山口や人気植物の開花時期に偏る傾向は例年と変わらなかった。
入山者数の減少について、環境省関東地方環境事務所は「今年は全体的に土日曜日に雨や曇りが多かったが、秋のシルバーウイークは晴れて入山者が増えた。天候不順や新型インフルエンザなどの要因が重なったことも影響したのではないか」と分析している。
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