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入山者へ情報発信を 尾瀬保護財団フォーラム至仏山保全へ議論 高崎
2009/12/19掲載
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至仏山保全対策をめぐり会場と意見を交換したフォーラム |
尾瀬保護財団主催の第11回尾瀬フォーラムが18日、高崎市の高崎シティギャラリーコアホールで開かれ、至仏山の保全対策について会場の人たちを交えて意見を交換した。
今回のテーマは「美しい至仏山を未来に残すために」。最初に東京学芸大教授で至仏山環境調査専門委員長の小泉武栄さんが「名峰至仏山 その特異性と美しさ」と題して基調講演した。
続いて、同財団事務局長の笛田浩行さんと日本自然保護協会常勤理事の横山隆一さんが、至仏山保全対策の経過や環境共生推進計画調査などについて報告。環境省や東京電力などの関係者も加えて会場との意見交換会が行われた。
「入山者への情報提供が不十分」という指摘に対して、至仏山保全対策会議委員長の加藤峰夫さんは「その通りだが、それでも日本で一番うまいくらい」とし、積極的な情報発信の必要性を認めた。さらに「東面登山道の『上り専用』をお願いしたところ、(植生などへの)踏み付けが減った。入山者の意識は高く、背景説明をきちんとすれば理解してもらえる」と指摘した。
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