尾瀬認定ガイド協議会（事務局・尾瀬保護財団）は９日、さいたま市で理事会を開き、尾瀬国立公園で活動する初めての認定ガイドとなる「尾瀬自然ガイド」１３４人を決めた。有効期間は３年間。認定者は来春の入山シーズンからガイド活動が可能で、県が進める「尾瀬学校」など、利用者にとって充実した自然解説が期待されている。

　尾瀬自然ガイドは、尾瀬ケ原など比較的危険の少ない地域を対象にした認定ガイド制度。同協議会が尾瀬でのガイド経験者１４８人を対象に今年３月から、座学講習と実地講習を行った。一定のレベルに達していることを条件に認定した。同協議会は、来年度も同じ条件で認定作業に取り組むが、２０１１年度からは経験の有無にかかわらず、検定試験を行う方式に変更する。
　また、認定ガイドを対象に至仏山や燧ケ岳（ひうちがたけ）など山岳エリアでの活動を想定した、より専門性の高い「尾瀬登山ガイド」の講習も来年度から始める。
　同協議会の塩田政一会長は「尾瀬でガイドを頼む人にとって一つの基準ができた。今後もスキルアップを図り、尾瀬を好きな人を増やしていきたい」と話している。