尾瀬国立公園で最も標高が高い、燧ケ岳(ひうちがたけ)の山頂(2356メートル)に17日、国の特別天然記念物に指定されているニホンカモシカがひょっこり姿を現した。
この日は青空が広がり、尾瀬ケ原や片品村側の至仏山の雄大な眺めを楽しもうと多くの登山者が燧ケ岳に登頂した。ニホンカモシカは低木林の中からしばらく顔を出して周囲の様子をうかがい、警戒しながら姿を現したが、登山者に驚き、間もなく木々の中に消えていった。 尾瀬保護財団によると、ニホンカモシカは尾瀬に生息しているものの、夏季の目撃例は少なく、登山者でにぎわう燧ケ岳山頂に姿を見せるのは珍しいという。