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車両規制の緩和検討 片品の2ルート 鳩待峠、入山者集中で 尾瀬サミット
2009/08/04掲載
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新潟県側で初めて開催された尾瀬サミット |
尾瀬国立公園の保護と利用の進め方などを話し合う尾瀬保護財団(理事長・大沢正明知事)主催の「尾瀬サミット2009」が3日、尾瀬ケ原の東電小屋(新潟県魚沼市)で開かれ、一部入山ルートの車両規制の緩和について、財団と環境省がそれぞれ1年をかけて検討することを申し合わせた。
今回は、新潟県側の尾瀬で初めての開催。群馬、新潟、福島3県の知事らが参加した。
片品村の鳩待峠に入山者が集中している問題で、同村の千明金造村長が、車両が原則通行禁止になっている別の村内の2つのルート(大清水―一ノ瀬間、富士見下―富士見峠間)の規制緩和を要望。自然環境に優しい車両を走らせるなど条件付きで、障害者らが入山しやすい環境整備を求めた。
これに対し、同財団と尾瀬国立公園協議会(事務局・環境省関東地方環境事務所)は、それぞれが意見収集し、次回サミットで報告することに同意した。
大清水―一ノ瀬間については今年3月、県自然保護団体連絡協議会の飯塚忠志代表ら6人が、台数制限で送迎用電気バスの運行を求める要望書を同財団に提出していた。
サミットではこのほか2006年に策定された「尾瀬ビジョン」をテーマに意見交換が行われたほか、今年5、6月の入山者数が7万4600人で、昨年同期を24%下回ったことが環境省から報告された。
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