尾瀬ケ原で自然解説を受ける教職員ら

　県が県内小中学校を対象に実施する「尾瀬学校」の本年度開始を前に、県教委は二十二日、引率を担当する教職員を対象にした自然観察会を片品村戸倉の尾瀬国立公園で行った。小中学校の教職員ら三十五人が鳩待峠から尾瀬ケ原までを歩き、地元の山岳ガイドから入山時の注意事項などのアドバイスを受けた。
　観察会は、教職員が事前研修として現地に足を運ぶことで、安全で効率的な事業運営につなげてもらうことなどが目的。参加者は四つの班に分かれ、尾瀬の解説を受けながらトイレや休憩所、ビジターセンターなどの施設を見学した。本年度からグループ間の連絡用に導入されたトランシーバーの使用方法などの説明を受けた。
　観察会終了後には、同村戸倉の交流施設「尾瀬ぷらり館」でミーティングが行われ、教職員から「雨の日の昼食場所は」「急に日程を延期しなければならなくなったら」などの質問があった。
　本年度の尾瀬学校は、百三十六校約一万五百人が参加予定で、昨年度より二十八校約二千三百人増える見込み。