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植物や木道など視察 片品の観光協会と警察 事故防止へ情報収集 尾瀬ケ原
2009/05/22掲載
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「竜宮の出口」を視察する参加者 |
尾瀬の最新情報を収集するため、片品村の尾瀬戸倉観光協会と沼田署尾瀬駐在所は二十一日、尾瀬国立公園の尾瀬ケ原で現地視察を実施した。前日に山開きした尾瀬では、早朝から大勢のハイカーらが入山。視察メンバー三人は、雪が残る木道や湿原の植物などをチェックした。
同観光協会は、尾瀬入山口のうち三カ所(鳩待峠、富士見下、大清水)を抱える片品村戸倉地区の旅館や民宿など三十六軒で構成。四月に同地区に完成した村の交流施設「尾瀬ぷらり館」に事務所を構え、尾瀬を中心に周辺地域の観光案内に取り組んでいる。
現地視察は、同協会会員が、全国からの問い合わせに的確に対応できるようにと実施してきた。しかし、今年の大型連休中に尾瀬で遭難死亡事故が発生したこともあり、安全面での情報収集が欠かせないことから、尾瀬駐在所と合同で行った。
この日は、例年もっとも入山者が多い尾瀬ケ原で実施。鳩待峠入山口から新潟県境近くのヨッピ吊(つ)り橋、福島県境の竜宮小屋などを経由する十七キロほどを歩き、トイレや休憩所、草花の開花状況、竜宮などの名所も視察した。
参加した同協会副会長の萩原勲さん(48)は「今後も会員同士で協力して情報を集め、できるだけ詳しい尾瀬情報を発信したい」と話している。同観光協会への問い合わせは同協会事務所(電話0278・58・7263)へ。
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