姿を現したニホンカモシカ

　片品村戸倉に完成した村の交流施設「尾瀬ぷらり館」近くの雑木林で十九日、国の天然記念物に指定されているニホンカモシカが姿を現した。
　尾瀬で資材運搬を手掛ける新日本ヘリコプター（東京都中央区）と山小屋などを運営する尾瀬林業が企画。食料品の運搬やごみ搬出、木道整備など、尾瀬には欠かせない主要運搬手段として、ヘリコプターを安全に活用してもらおうと、毎年実施している。
　出没したニホンカモシカは体長約一メートル。毎年、雪解けが終わったころに、木の芽や野草などを食べに来るらしい。
　集まってきた住民と目を合わせてもキョトンとした表情。一時間ほど滞在した後、片品川沿いの雑木林に姿を消していった。