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《尾瀬に輝く パークボランティアの1年(3)》 開花調査 日時や状態を記録
2008/12/27掲載
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開花状況やシカの食害を調べるメンバーら |
緑の湿原に黄色の群落を形成するオゼミズギクや白い小さな花がかれんなイワショウブ。八月の尾瀬沼は、尾瀬を代表するミズバショウやニッコウキスゲが終わっても多彩な草花が彩りを競演している。
湿原の開花状況を調べるのもパークボランティアが取り組む活動の一つ。定点撮影などとともに通常活動の一環として、大江湿原や浅湖湿原を中心に毎週行っている。
調査ではメンバーが木道沿いの草花を念入りにチェック。腰をかがめたり、木道の下をのぞき込みながら調べ、時間と日付、開花の状態などを記録していく。尾瀬の自然を記録する重要な作業で、情報はハイカーへの情報提供にも役立てられている。
「植物をゆっくり観察するにはこの時季がいいね。でも結構、シカに食べられてるよ」。メンバーが、茎の先端が無くなっているコバギボウシの花を見ながら残念そうに言葉を漏らした。
近くではピンク色の花を付け始めたヤナギランがそよ風に揺れていた。
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