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尾瀬の渡り鳥、生態学ぶ 県埋文事業団の平井さん講師に 双眼鏡手に観察楽しむ
2008/10/24掲載
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尾瀬沼で野鳥を観察する参加者たち |
尾瀬の渡り鳥をテーマにしたフィールド講座「尾瀬を渡る鳥たち」が二十日、尾瀬国立公園内の尾瀬沼ビジターセンターなどで開かれ、尾瀬の野鳥に詳しい県埋蔵文化財調査事業団主任調査研究員の平井敦さんが、尾瀬で見られる主な野鳥を解説した。
講座は、尾瀬保護財団と環境省が主催。講師を務める平井さんは約二十年にわたり尾瀬を訪れ、尾瀬ケ原や尾瀬沼などで見られる野鳥を観察。二〇〇二年には、こうした野鳥を題材にした「尾瀬の麓(ふもと)の探鳥記」を出版している。
講座で平井さんは、ツルやライチョウ、イヌワシなど貴重な野鳥をテーマに解説。伝説や過去の目撃例などを踏まえてライチョウなどが尾瀬にもいた可能性を指摘した。
オーストラリアから渡ってくるオオジシギや海鳥のオオミズナギドリなど、千キロもの距離を移動する渡り鳥の生態を説明した。
この後、尾瀬沼畔に移動し、水面で体を休めている数種類の野鳥を観察。参加者は、双眼鏡を手に水鳥をじっくり観察しては、平井さんに名前や特徴を質問していた。
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