県が本年度から県内小中学校を対象に始めた「尾瀬学校」の参加校のうち、最後の四校が十日、尾瀬ケ原を訪れた。尾瀬はブナやカエデ、ダケカンバなどの雑木林が赤や黄色に染まり、湿原が黄金色に輝く草紅葉(くさもみじ)が見ごろを迎える秋真っ盛り。子供たちは雄大な自然と触れ合った。 この日、尾瀬を訪れたのは、安中・松井田北中、安中小、下仁田西牧小、みなかみ藤原小学校で、参加した児童生徒は合わせて百九十一人。子供たちはガイドの説明を受けながら、水中のイワナに見入ったり、クマが枝を木の上に敷いて作った熊棚を見つけるなど、日常では味わえない体験に歓声を上げていた。 県によると、尾瀬学校を実施した小中学校は百八校で約八千三百人が参加した。