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尾瀬で試験運行開始 鳩待峠−戸倉駐車場 県と4社が協力 BDFバス
2008/08/25掲載
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尾瀬国立公園・アヤメ平黄金色輝くキンコウカ |
利根沼田県民局地球温暖化対策地域協議会(座長・渡知多美局長)は二十四日、尾瀬入山口の鳩待峠と片品村戸倉の駐車場間(約十二キロ)で小型バスを運行する業者四社と協力し、廃食用油を精製してできるバイオディーゼル燃料(BDF)を活用した試験運行の開始式を行った。
BDFの活用は、廃食用油の再利用だけでなく、軽油と比べて黒煙や二酸化炭素、硫黄酸化物が軽減されるなど、自然環境への負荷軽減のメリットがある。
試験運行は、自然保護のシンボルとして知名度の高い尾瀬での活用により、環境保護とともに、BDFの普及促進を図るのが狙い。
関越交通、片品観光タクシー、老神観光バスがそれぞれ一台ずつ運行。すでに独自に導入している尾瀬観光タクシーは小型バス四台、タクシー六台で参加する。期間は尾瀬の観光シーズンが終了する十一月上旬まで。
式典では、渡県民局長が「BDFは自然に優しいエネルギーだが、地域だけでは十分な量を確保できない。尾瀬での試験運行を契機に、全国にも発信していきたい」とあいさつ。この後、関係者十人がテープカットし、それぞれ尾瀬に向かって発進した。
今後は、運行状況の検証を行い、BDFの供給量次第では、本格導入に向けて取り組むことにしている。
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