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保護財団「友の会」 入会バッジがひそかな人気
2008/07/15掲載
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尾瀬保護財団「友の会」の個人会員になると山小屋などの利用料割引の 優待もある |
登山者の間で、かつて山バッジの収集が流行した時代があった。バッジの数は制覇した山の数を示し、山を愛する者のステータスとして、彼らのチロリアンハットで輝いていた。登山者の高齢化とともに、そんな“山バッジ文化”も忘れられつつある。
そんな中、尾瀬保護財団「友の会」が、昨年から入会記念として配布しているバッジが、ひそかな人気となっている。
同会は一九九七年に発足し、年度単位で会員を募集している。近年では年間千五百人ほどが会員登録をする。個人会員は年会費として二千円を同会に収め、そのうちの約半分が財団の活動資金となる。
会員の主力となっているのは、中高年から高齢者を中心とした「山バッジ世代」。会員の証しであるバッジを手にすることで得られる尾瀬の保全に一役買っているという喜びが、このバッジの人気の秘訣(ひけつ)。山バッジ世代の自然を愛する気持ちは、色あせない。
本年度はバッジ製作がやや遅れ、八月ごろに各会員の元に送られるという。
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