鳩待峠登山口で登り初めを行い、登山者の安全を 祈願した参加者

　尾瀬国立公園の至仏山（二、二二八メートル）の山開きが一日、片品村戸倉の鳩待峠登山口で行われ、主催の戸倉区をはじめ、環境省、県、村、東京電力ら関係者五十人が登山者の安全を祈願した。

　式典で萩原康寿戸倉区長は「地元として環境保護に取り組む一方で、旅館や山小屋の宿泊客が減少している。尾瀬の適正利用のためにも、ゆっくりと時間をかけて尾瀬を楽しんでいただきたい」と式辞。同村の千明金造村長は「これで村内三カ所の日本百名山すべての山開きが終了した。至仏山にはまだ雪が残るが、安全に登山を楽しんでほしい」とあいさつした。
　この後、参加者は登山口を通過して登り初めを行い、参加者全員に登山記念バッジが配布された。
　式典に先立ち、尾瀬ケ原・山ノ鼻地区と山頂を結ぶ東面登山道を登り専用に使うよう呼び掛ける看板が登山口に設置された。