無限の表情 尽きせぬ魅力 尾瀬国立公園
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 自分の足で“聖地”体験 第1陣は共愛学園中 「広くて草花きれい」 尾瀬学校スタート
2008/05/30掲載
尾瀬ケ原でガイドの話を聞く生徒たち
尾瀬ケ原でガイドの話を聞く生徒たち
 県が本年度からスタートさせた「尾瀬学校」の第1陣となる共愛学園中学校(鈴木信行校長、前橋市)の2年生100人が29日、片品村の尾瀬ケ原を訪れた。生徒は13の班に分かれ鳩待峠から入山、引率する山岳ガイドから説明を受けながら、湿原の植物や景観、尾瀬の歴史などを学んだ。

 尾瀬学校は、県内小中学校の児童生徒に尾瀬を訪れて環境問題を学んでもらおうと県が実施。本年度は小中学校百九校から約八千百人の参加が見込まれている。
 共愛学園中は、総合学習として一九九七年から取り組んでいる「尾瀬キャンプ」の一環として行った。二十八日から二泊三日の日程で、二日目を「尾瀬学校」に充てた。
 未明から雨が降り続いたためコースを短縮、予定より一時間遅らせての出発となったが、尾瀬山の鼻ビジターセンターや植物見本園、尾瀬ケ原の上田代、中田代を元気に散策した。
ミズバショウの咲く尾瀬を満喫しながら木道を歩く生徒たち
ミズバショウの咲く尾瀬を満喫しながら木道を歩く生徒たち
 生徒たちはミズバショウや池塘(ちとう)などを足を止めてじっくり観察し、福島県境近くの「竜宮」では、川の水が渦を巻きながら泥炭の下に吸い込まれていく光景に歓声を上げていた。
 尾瀬キャンプ実行委員会委員長の前田七海さん(二年)は「尾瀬ケ原は広くて草花がきれいだった。専門のガイドさんが分かりやすい言葉で教えてくれた」と感想を語り、同キャンプ団長の荒谷出教諭(52)は「自然環境の大切さを知るなど、生徒にとっては例年の尾瀬キャンプ以上に収穫は大きかったと思う」と話していた。