尾瀬の本格シーズン幕開けとなる「尾瀬山開き」が五月二十一日午前十時から、片品村戸倉の尾瀬第二駐車場で行われる。昨年までの尾瀬山小屋組合と、地元の片品村と同村戸倉区が共同で主催。昨年八月の尾瀬国立公園誕生を祝う記念行事と位置付け、内容も例年以上に充実させる。
　式典には、尾瀬にかかわる本県、福島、新潟、栃木の四県から関係者が出席しするほか、オカリナ奏者の宗次郎さんの演奏や片品北小学校児童による「夏の思い出」の合唱などが繰り広げられる。
　また、尾瀬をとりまく自治体や片品村関係者ら百三十人が出席。神事やテープカットなどの後、尾瀬太鼓や尾瀬戸倉音頭、日本舞踊なども披露される。
　尾瀬山開きは、尾瀬入山者らの安全と自然保護を祈願する式典として毎年開催され二十八回目。福島県・御池入山口と片品村・大清水入山口を一年交代で会場にして実施してきた。片品村を会場にする今回は、より大勢の人たちがかかわれるよう、大清水入山口でなく、尾瀬に向かうハイカーに使用されている尾瀬第二駐車場に決めた。