無限の表情 尽きせぬ魅力 尾瀬国立公園
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 自然学校きょう開設 人材育成など5分野で構成 活動や組織一本化 東京電力
2008/04/01掲載

 尾瀬国立公園の土地の約四割を所有する東京電力は三十一日、環境教育に取り組む人材育成などを柱とした「東京電力自然学校」を一日に開設すると発表した。地球温暖化などの環境問題が注目される中、これまで同社が全国各地で取り組んできた活動や組織を一本化。専用窓口を開設して、尾瀬の環境保全活動などで蓄えた知識を生かし、より多くの人に環境への理解や意識を高める。六月中にホームページを開設して活動内容を紹介していく。
 開設する自然学校は「自然体験」「人材育成」「調査・研究」「自然環境保全」「地域協働」の五分野で構成。校舎などの施設は設けず、同社が全国各地で取り組んできた活動をベースに展開する。学識経験者やジャーナリストなどからなる専門家委員会が活動方針や内容について指導する。
 これまで同社は、荒廃した尾瀬のアヤメ平の回復作業や浄化槽を備えた公衆トイレの設置、ごみ拾いの呼び掛けなど尾瀬を舞台に環境保全活動を行う一方で、富士山南東面の緑化推進や栃木・足尾地域での植林、学校教職員対象の環境教育研修会などを実践してきた。
 しかし、各地域ごとに個別で実施しており、活動内容や方法、規模、構成メンバーなどがばらばらだった。一本化した組織として運営することで情報を共有、効率的な運営を目指していく。
 自然学校について、東京電力群馬支店は「各地の支店などが単独で取り組んでいた活動を『自然学校』という統一コンセプトとして展開することで、より多くの人が環境への意識を高められるようになってほしい」と話している。