自然保護と振興両立を　片品でエコツーリズム講演

講演する松田さん

　昨年の尾瀬国立公園の誕生を受け、片品村の観光関係者らを対象にした講演会「エコツーリズムの可能性と課題」が二十一日、同村役場研修室で開かれ、約百人が北海道の知床ネイチャーオフィス社長、松田光輝さんの講演に耳を傾けた。　
　講演会は県のエコツーリズム推進事業の一環として、県尾瀬保全推進室が開催した。松田さんは北海道出身。日本野鳥の会職員、知床自然センター勤務などを経て、現在は知床国立公園でガイド付きの自然散策や流氷ツアーなどに取り組んでいる。
　松田さんはエコツーリズムの現状と観光客の反応、地元の高校と協力して行っている「知床学」と呼ばれる自然教育などについて約一時間半にわたって語り、「単なる自然ガイドではなく、自然保護と地域振興を両立させることが大切。尾瀬の皆さんも頑張ってほしい」と締めくくった。