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尾瀬国立公園 認定制度概要固まる 登山ガイド 山岳地域でも案内 自然ガイド 危険少ない場所で 09年シーズンから運用
2008/02/29掲載
自然解説ガイドや地元関係者、学識経験者などで組織する尾瀬認定ガイド研究会は、尾瀬国立公園で新たに導入する認定ガイド制度の概要を固めた。尾瀬ケ原など比較的危険の少ない地域専門の「尾瀬自然ガイド」と、発展的な第二資格として至仏山や燧ケ岳などの山岳地域も案内できる「尾瀬登山ガイド」を制度化、〇九年シーズンから運用する。
五月をめどに立ち上げる尾瀬認定ガイド協議会が講習と試験を経て、認定・登録する。ただ、すでに経験や知識が十分な人も多いため、二年間は講習だけで資格を与え、三年目から試験を導入する。
ガイドは、尾瀬の自然や歴史、保護と適正利用の意義を説明するほか、ハイカーの安全を確保する役割も担う。そのための救急救命や気象状況を把握する技術が求められる。山岳ガイドはこのほかに危険の予測・回避、けが人の搬送、残雪歩行などの技術が必要となる。
尾瀬の認定ガイドは、安全確保や自然保護の意識啓発のため、自然保護団体などが必要性を指摘。ハイカーや登山客の間でも、安心して頼めるガイドの養成や窓口設置を求める声が高まっていた。
研究会事務局は、現在ボランティアを含め三百五十人が尾瀬でガイド活動をしていることを踏まえ、少なくとも三百人の認定ガイド登録を目指している。
尾瀬では、片品山岳ガイド協会、尾瀬ネイチャーガイドの会など少なくとも十数団体がガイド活動をしている。料金は一日ガイド一人当たり一万円―三万円前後。研究会は認定ガイドの統一料金は設定せず、ハイカーとガイドで個々に決めてもらう方針。
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