尾瀬関連記事ルート一部変更へ 知事、地元要望受け入れ 国道120号椎坂バイパス
2007/12/11掲載
県が整備を計画中の国道120号椎坂バイパスについて、地元の沼田市や片品村などがルートを一部変更し現国道を活用するよう要望していた件で、大沢正明知事は十日の県議会一般質問で「要望された新ルートを基本とした道路を検討したい」と述べ、計画を見直す考えを明らかにした。
ルート変更を求めていたのは、同市白沢町生枝の同国道交差点からトンネル入り口までの約一・五キロ。県は今後、現国道を利用した新ルートの設計に取り掛かる。延長四・二三キロの現在の計画に対し、変更後は四・三キロ程度になるが、総事業費は現計画の九十六億円を維持する方針。 バイパス計画は、急カーブが続く国道120号の椎坂峠にトンネルを掘るなどで直線的な新道を通し、尾瀬・片品方面への交通の円滑化を図る。 県は一九九八年に事業化決定後、コスト削減のため二〇〇三年にトンネルを短縮するルートに変更した。しかし、現国道沿線の衰退を懸念する地元地権者の同意を得られなかったことから、国道120号線整備改良促進期成同盟会(会長・星野已喜雄沼田市長)が今月五日、現国道を活用したルートに変更し、早期整備を行うよう大沢知事に要望書を提出していた。 |