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知事、賛否示さず 2団体に回答書送付 「広範な議論必要」 尾瀬の携帯電話基地局
2007/11/11掲載
尾瀬国立公園の核心部で携帯電話を使えるようにするかどうかについて、尾瀬自然保護委員会(内海広重代表)と尾瀬を守る会(中根一郎会長)から考え方を問われていた尾瀬保護財団理事長の大沢正明知事は十日までに、両団体に回答書を送付した。
その中で大沢知事は「(県が反対した)五年前とは携帯電話を取り巻く社会環境は変化している」としながらも、「風の音、川のせせらぎ、鳥の声に耳を傾け、静寂を確保することは普遍的な課題」との認識も示し、賛否の色は出さなかった。
また、尾瀬の核心部の携帯電話使用は、尾瀬のあり方そのものに関わるテーマとして、「さまざまな角度から議論が必要」と指摘。関係者による話し合いで方針を出すべきとの考えを示した。
この問題をめぐっては、二〇〇二年に環境省がNTTドコモの基地局設置をいったん許可したが、県が片品村と同社に計画見直しを求め、計画が核心部外のエリアだけに縮小された経緯がある。
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