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片品に新事務所開設 尾瀬国立公園誕生で 適正利用へ連携強化 環境省
2007/10/17掲載
尾瀬国立公園の誕生を踏まえ、環境省は十一月一日、同公園を抱える片品村と福島県桧枝岐村に新たに現地事務所を開設する。これまで、同省の現地事務所は尾瀬沼近くの尾瀬自然保護官事務所一カ所だった。単独国立公園化でこれまで以上に厳格な自然保護対策や適切な利用方法に注目が集まる中、地元自治体と連携を深め、国立公園行政に生かす狙い。
片品村には尾瀬自然保護官事務所片品分室(仮称)として開設する。駐在職員は当面の間一人とし、同村鎌田の村有施設(旧歯科診療所)に入居する。同省は「状況を見て増員する方向で努力する」としている。桧枝岐村にも役場近くに事務所を開設する。暫定的に、尾瀬沼の尾瀬自然保護官事務所の駐在員三人のうち一人を常駐させる。
同省関東地方環境事務所の関根達郎統括自然保護企画官は事務所設置の理由を「まだ暫定的な体制だが、尾瀬の保全と適切な利用に向けて、地元とこれまでよりも緊密に連携していきたい」と説明。片品村の千明金造村長は「環境省の事務所開設は地元として待ち望んでいたこと。よく相談して、尾瀬のために取り組んでいきたい」と歓迎している。
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