無限の表情 尽きせぬ魅力 尾瀬国立公園
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 《発信クラスの声》 環境学習のきっかけに 県内の小中学校 「移動自然教室」 解説員が出向き植物や成り立ち
2007/10/17掲載

 県内の小中学校で「尾瀬」を学習している学校は少なくない。尾瀬そのものを学ぶだけでなく、尾瀬をきっかけに身の回りの自然環境について教えている学校もあるようだ。
 こうした学校の取り組みを支援するため、県尾瀬保全推進室は「移動尾瀬自然教室」を行っている。尾瀬駐在の自然解説員が引き揚げる十月から三月の間を中心に、二〇〇六年度は希望のあった二十一校で実施した。
 教室では、自然解説員が学校に出向いて、スライドや尾瀬に生息する動物の毛皮などを使いながら、自然や成り立ち、気候の特色などを解説。テーマは学校と協議して決めており、遠足などの事前学習であれば、その時期に見られる植物のことが中心になることが多い。植生回復作業、トイレ、交通規制の問題にまで話が及ぶこともあり、教室終了後に子供たちから寄せられる質問にはすべて回答しているという。
 同推進室の石田義則さんは「子供たちには尾瀬の大切さや素晴らしさだけを知ってもらうのではなく、尾瀬を通して、自然はみんなつながっていて、尾瀬を大切にすることが身近な自然環境を大切にすることになる、ということも学んでほしい」と話している。