無限の表情 尽きせぬ魅力 尾瀬国立公園
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 「自然考慮し対策を」 会津駒ケ岳など視察 尾瀬編入で環境省調査
2007/10/11掲載
会津駒ケ岳・駒の大池付近を現地調査する検討会メンバー=福島・桧枝岐村
 尾瀬国立公園の誕生に合わせて編入された会津駒ケ岳(福島)と田代山・帝釈山地域(福島・栃木)の保全整備に向け、同省の景観保全管理方針検討会(委員長・樫村利道福島大名誉教授)は十日、前日の田代山・帝釈山に続いて、会津駒ケ岳(標高二、一三三メートル)を調査した。

 調査に入ったのは、検討会委員や環境省、尾瀬保護財団関係者ら十八人。福島・桧枝岐村の滝沢登山口から、会津駒ケ岳山頂、中門岳(同二、〇六〇メートル)まで往復約十五キロを視察した。
 会津駒ケ岳山頂付近から中門岳までの一帯は、湿原が続き、ハクサンコザクラやチングルマなどの高山植物が自生。ところどころに池ちとう塘も点在し、尾瀬ケ原やアヤメ平などと似た景観が特徴。
 メンバーは、樹林帯など自然環境を中心に調査した。木道の破損個所などもチェックした。
 検討会の樫村委員長は「湿原の木道は、植生の分布に配慮して設置すべきだ。一度にできることではないが、自然のことを考えた対策が必要」と印象を述べていた。
 調査結果を受け、環境省は来年度中に編入地域の管理方針をまとめる方針。