尾瀬に“仲間入り”　保全整備へ現地調査　環境省の策定委

草紅葉が見ごろになった田代山山頂の湿原を現地調査するメンバー

　環境省は九日、尾瀬国立公園の誕生に伴い編入した会津駒ケ岳（福島）と田代山・帝釈山地域（福島・栃木）の保全整備を進めるため、景観保全管理方針策定委員会（委員十二人）の第一回会合を福島・桧枝岐村役場で開き、田代山と帝釈山を現地調査した。
　委員会では福島大の樫村利道名誉教授（76）を委員長に選任。この後、委員らは同村の馬坂峠登山口から帝釈山、田代山の順で登山道を歩いて調査。登山道の使い方や自然環境を観察した。
　委員で福島県自然保護協会の星一彰会長（74）は「登山道で木の根がむき出しになっている区間がある。木道を敷いて保護するなど、対策が必要だ」と指摘した。
　同委員会は十日、会津駒ケ岳などの登山道も調査する。