無限の表情 尽きせぬ魅力 尾瀬国立公園
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 新理事長に大沢知事 環境の国際シンポ計画 尾瀬保護財団
2007/9/1掲載

 尾瀬国立公園の保護と利用の進め方などを話し合う「尾瀬サミット2007」(尾瀬保護財団主催)が三十一日、群馬、福島、新潟三県知事らを迎え、片品村戸倉の山ノ鼻で開かれた。尾瀬保護の重要性を盛り込んだ尾瀬国立公園宣言を採択。サミットに先立つ財団理事会では大沢正明知事を新理事長に選んだ。
 大沢知事のほか、福島県の佐藤雄平、新潟県の泉田裕彦両知事もサミットは初参加。環境省が新公園の概要や指定までの経緯を説明後、財団事務局が最近の取り組みや事業計画を説明し、認定ガイド制度の導入や「尾瀬ビジョン」を具体化する有識者検討会設置などの計画を示した。
 意見交換では、来年度の自然公園ふれあい全国大会誘致に向け、福島県桧枝岐村が協力を要請。財団の機能充実を求める意見が評議員からあり、大沢理事長は記者団に「単独化を契機に積極的な仕掛けも必要になる」と意欲を示した。
 財団事務局が新公園のエリアになった栃木県、南会津町と意見交換を始めたことや、五月―七月の尾瀬入山者が約十八万人で昨年同期を四百人上回ったこと、八月末までのツキノワグマの目撃情報件数が昨年の七割に減っていることが報告された。また、八月三十日を「尾瀬の日」とした。
 尾瀬国立公園記念事業実行委員会(委員長・大沢知事)が設立され、記念式典を十一月、記念PRイベントを来年二―三月に都内で開くことを決め、国際的な環境シンポジウム(来年、尾瀬)の計画も承認した。