片品村は二十九日、尾瀬国立公園が誕生する三十日を「片品村尾瀬の日」に制定することを決めた。来年八月までに条例化し、関連事業を検討する。また、村民から募集していた記念行事として、尾瀬文学賞の創設や都内でのＰＲイベントなどを実施する。

　「尾瀬の日」制定は三十日七時半に、同村内の防災無線で千明金造村長が宣言する。千明村長は「環境保全や自然保全としての意味を持たせた記念日として祝いたい」としている。

　誕生記念行事は村民から募った十七件のアイデアの中から七つのイベントを選んだ。九月十五日に東京・築地市場と浅草で「尾瀬フェスティバル」を開き、尾瀬の郷・片品村をアピール。尾瀬トマトやトウモロコシなどの村産農産物も都民に紹介する。

　十月六日には同村で記念映画祭を開催するほか、昨年度から始まった村の演劇スクール「オゾン・シアター」の記念公演を十二月一日に行う。

　来年度は、詩、短歌、俳句を公募して尾瀬文学賞を創設。村内外のコーラスグループなどを招いた音楽祭も予定している。