尾瀬国立公園がきょう三十日、誕生する。尾瀬が日光国立公園に指定されてから七十三年。独立した新公園として尾瀬は新たなスタートを切る。
二十九日早朝の尾瀬ケ原。未明から降り注いだ雨がやみ雲が切れると、池塘(ちとう)の水面の青空が、湿原の緑を背景に鮮やかに映えた。時折通り過ぎる風はすでに肌に冷たく、新公園誕生のにぎわいが過ぎるころ、緑一色だった尾瀬ケ原は黄色に色づき始め、あっという間に秋が訪れる。