尾瀬関連記事「尾瀬国立公園」あす誕生
2007/8/29掲載
環境省は三十日、日光国立公園から尾瀬地域を分離・独立させ、新たに「尾瀬国立公園」として指定することを官報告示し、同国立公園が誕生する。国立公園の指定は、一九八七年の釧路湿原国立公園以来二十年ぶり、二十九番目で、分離・独立による新公園は初めて。一九三四年に「日光国立公園」の指定を受けてから七十三年。尾瀬は新たなスタートを切る。 新公園には尾瀬と生態系などが似ている福島県の会津駒ケ岳と田代山・帝釈山周辺地域が編入され、総面積は一・五倍の三万七千二百ヘクタールに拡大。群馬、福島、新潟に栃木が加わった四県にまたがる公園となる。 尾瀬は一昨年、水鳥の保護を目的としたラムサール条約湿地に登録。環境保護対策が進む一方、単独化による注目度のアップで入山者の増加が予想され、国立公園の保護と利用をめぐる議論が、全国的にも高まる可能性がある。 |