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群馬県のニュース

ビエンナーレ作品盗難 中之条 2会場で花瓶や絵本 

更新日時:2017年9月13日(水) AM 06:00
 群馬県中之条町で開催中の現代アートの祭典「中之条ビエンナーレ2017」で展示中の作品4点が盗まれていたことが12日、分かった。実行委員会事務局は同日、被害に遭った部屋の展示を中止した。過去5回の開催で作品の盗難被害はなく、今回が初めて。関係者は「来場者との信頼関係で成り立っているイベントなのに」と落胆している。

 被害に遭ったのは、名久田教場(横尾)に展示されていた小林清乃さん(東京都)の作品「Polyphony1945」の木箱と花瓶、旧第三小(四万)に飾られていたブルガリア人のイラストレーター団体が出展した絵本2冊。絵本を固定していたワイヤがハサミのようなもので切られていた。小林さんは「とても思い入れのある作品。一日も早く返してもらいたい」と訴えている。

 事務局によると、名久田教場は12日朝、旧第三小では11日午後7時ごろにスタッフが作品がないのに気付いた。両会場とも日中はスタッフが常駐し、夜間は出入り口を施錠している。ワイヤなどで作品を固定したり、持ち運びしにくいようにガラスケースに入れるといった防犯対策を講じるよう作家に呼び掛けていた。

 事務局は警察への被害届提出を含め対応を検討している。スタッフが常駐していない会場もあり、他に被害がないか確認を急いでいる。

 盗難被害の発生に広報担当者は「作家と観客が楽しめる貴重な場を一部の人の身勝手な行動により傷つけられ、すごく残念」と声を落とした。自宅を展示会場として提供している湯本滋さん(68)=赤岩=は「美術館のように常に見張っているというわけにはいかない。対策のしようがない」と頭を抱えた。

※詳しくは「上毛新聞」朝刊有料携帯サイト「上毛新聞ニュース」でご覧ください。

小林清乃さんの作品「Polyphony1945」のうち、棚の上の花瓶と中の木箱が盗難被害に遭った(中之条ビエンナーレ2017実行委員会事務局提供)