土用の丑の日にあたる19日、各地のデパートや専門店はウナギを求める人たちでにぎわった。コメの価格高騰で一部メニューを値上げした店も。物価高は厳しいが、夏の疲れを吹き飛ばそうと財布のひもを緩めていた。
大阪市北区の阪神百貨店梅田本店の生鮮商品売り場では、兵庫県伊丹市の男性(77)が「季節の物はそのときに食べないと。値段を見ていたら買えない」と語り、7人分のかば焼きなどを購入した。
名古屋市中区の老舗店「いば昇」では、名物のひつまぶしを求めて20人以上が開店を待った。野球観戦で名古屋を訪れた横浜市の会社員菊池和也さん(46)は「せっかくなので奮発しよう」と笑顔を浮かべた。
土用の丑の日を迎え、阪神百貨店梅田本店の生鮮商品売り場に並んだウナギのかば焼き=19日午前、大阪市北区
名古屋市の老舗店「いば昇」でウナギを焼く木村勧さん=19日午後