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◎子どもたちも実践を 「省エネ家電普及促進フォーラム」(事務局・財団法人省エネルギーセンター)が今年、全国の小中学校を対象に「省エネ出前授業」の参加を募集したところ、80カ所の予定をはるかに上回る360校から応募がありました。 同フォーラムは、家庭でのエネルギー消費を抑える省エネ家電の普及・促進を目的に、家電製造事業者、家電小売り事業者、消費者が連携して2007年10月に設立されました。 「省エネ出前授業」は、同フォーラムが本年度から始めた事業で、児童、生徒に地球温暖化などの環境問題、家庭でできる省エネの実践方法などを教えます。 出前授業を前に、同フォーラムから、全国の省エネルギー普及指導員に対して「省エネ家電コンシェルジュ」として子どもたちに講演を行ってほしいとの依頼がありました。現在の環境問題の中から、温室効果ガスを排出しているエネルギーの話、家庭でできる省エネの仕方や、省エネ家電の普及に力点を置いた内容です。 統一テキストでは、「なぜ地球温暖化が起こるのか」と題し、スイスアルプスの氷河の変化や、海没の恐れがある国ツバルの様子など、地球温暖化による変化を写真や絵を多用し、分かりやすく解説しています。また、国別の二酸化炭素排出量の割合、二酸化炭素発生の仕組み、主に家庭から排出される二酸化炭素の分類についての解説などもあります。 省エネ実践編では、「エアコンの温度は控えめに」「冷蔵庫に食品を詰め込みすぎない」「ムダな照明はこまめに消す」「テレビをつけっぱなしにしない」―などが挙げられています。よく聞く省エネ手法ですが、イラストを多用し、クイズ形式も組み入れているため、子どもたちには興味を示して家でも行動してもらえると思います。 この欄で何度かに分けて説明した、エアコンやテレビ、照明器具の省エネの進化度合い、統一省エネラベリング制度など省エネ家電を選ぶコツも分かりやすく解説しています。そして最後は、「みんなで一緒に地球の危機を救いましょう」と締めくくられています。 群馬県では、小学校3校、中学校2校から応募がありました。総応募数を都道府県数で割る単純な方法だと、残念ながら平均をやや下回る数です。多ければ良いとは思いませんが、子どものころから環境や省エネルギーに強い関心を持ち、省エネ生活を実践していってほしいと願います。 (上毛新聞 2009年9月26日掲載) |