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県ソフトボール協会理事長  高橋 義明(高崎市井野町)




【略歴】日本体育大卒。元県高校教員。2006年から現職。08年から関東協会理事長、日本協会理事・ルール委員長。現在も地元チーム選手として活躍。県体協強化委員。



日本女子リーグ開幕



◎熱い声援が選手の力に




 第42回日本女子ソフトボールリーグ・1部リーグが四月十一日、埼玉・西武ドームで開幕した。この日本リーグは、1部十二チームの二回総当たり戦で予選を行い、予選上位四チームによる決勝トーナメントで優勝が決まる。2部は十七チームで一回総当り戦を行っている。1部十二位は2部に落ち、2部一位チームと入れ替わる。1部十一位は2部二位と入れ替え戦を行う。今年三月、本県で創部したぺヤング女子ソフトボール部が2部のリーグ加盟を申請するには、出場する全国大会でベスト4以上の成績を挙げることが必要となる。

 さて、本県所属のルネサステクノロジ高崎事業所(今年、ルネサス高崎から名称変更)と太陽誘電は、ともに1部で活躍している。ルネサステクノロジ高崎事業所は、昨年度リーグ優勝、全日本総合女子優勝、国体成年女子優勝と国内大会の三冠に輝いた。北京オリンピック全日本チームの一員として活躍した上野由岐子、乾絵美、三科真澄、峰幸代の四選手は今年も中心選手として活躍が期待される。新人選手五人のなかに、佐藤知佳(高崎商業高校)が入り、地元大会を盛り上げてくれることと思う。

 太陽誘電は、昨年リーグ六位となり、決勝トーナメント出場を逸したが、全日本総合女子準優勝、国体成年女子選抜優勝を果たしている。北京オリンピックで活躍した坂井寛子、広瀬芽と、今年全日本選手に選ばれた谷川まき(捕手)に期待がかかる。新人選手三人のなかでは、藤田倭やまと(佐賀女子高校)の投球が期待される。

 両チームは、二十三、二十四の両日、前橋市民球場で開かれる日本女子リーグ第四節大会の最終日に直接対戦が組まれている。開幕節・第一節の大会を終えて、ルネサステクノロジ高崎事業所は三戦全勝(上野投手二勝)、太陽誘電は二勝一敗(坂井投手二勝)。前橋大会で両投手の対決は大いに期待される。また、宇津木麗華・ルネサステクノロジ高崎事業所監督(シドニー・アテネオリンピック日本代表)、山路典子・太陽誘電監督(アトランタ・シドニー・アテネオリンピック日本代表)の両監督の采さいはい配も大いに注目される。

 日本リーグ出場チームには、米国、オーストラリアのオリンッピック代表選手も加わり、「世界一競技レベルの高い」リーグと言える。

 今年は「オリンピック競技復帰」を最大テーマとして、ファンの期待を裏切らないプレーを見せてくれると確信している。その選手たちに皆さんの熱い声援をお願いしたい。スタンドの応援が、選手たちには何より大きな力になるはずである。






(上毛新聞 2009年5月10日掲載)