視点 オピニオン21 |
■raijinトップ ■上毛新聞ニュース |
|
|
◎県内全域に後援会を BCリーグ参戦一年目で上信越優勝を果たした群馬ダイヤモンドペガサスは、来期に向けてすでに始動している。 選手たちは群馬に残り、昼間は自主トレで汗を流し、夕方からはアルバイトという生活である。勤め先は、スポンサー企業であるホームセンター、スーパーマーケット、スポーツショップ、ゴルフ練習場、バッティングセンターなどで、慣れないレジ打ちや品ぞろえ、接客をしているという。シーズン中は野球ばかりしていた者が、どうなることかと少々心配していたが、勤務先での評価が上々と聞き一安心である。 秦真司監督は、日ごろより、選手たちに、野球選手である前に一人の人間であることを自覚し、ファンの方々や群馬の皆さまに愛されるよう、個々の人間性を高めてほしい、との指導をしている。いつかこの球団を離れて、それぞれの人生を歩むことになっても、群馬ダイヤモンドペガサスの選手だったことを誇りに思えるように、と。 このような秦監督の思いが、選手たちの勤務先での評価に繋(つな)がっているのだろう。二月中はこのような生活を続け、三月にキャンプインし、四月十一日の開幕を予定している。 また、球団を物心両面で支えていただく後援会員の募集もスタートした。期間は一年で、個人会員(カジュアル、レギュラー、プレミアム、ジュニア、ジュニアプレミアム)とコーポレート会員があり、コースごとに特典が用意されている。 二○○九年度の後援会の取り組みだが、まずは会員を倍増できるようにと考えている。そのために、後援会員の皆さまと監督、コーチ、選手との食事会などの交流会を定期的に行い、球場以外でのふれあいの場を多くつくっていく。また、地区後援会主催の試合を行い、開催地区独自の出し物などで盛り上げ、野球以外の楽しみ方も提供したいと思う。 その他、会員の皆さまへのサービスを強化させるため、グッズなどとの交換が可能となるポイント制度の実施、応援バスツアーの企画、会員限定グッズの企画販売、会報誌の充実、球団の情報発信拠点となるサポートショップ事業などを行う。一人でも多くの県民の皆さまに群馬ダイヤモンドペガサスを“おらがチーム”と思っていただけるように、積極的に活動をしたいと思っている。そして、早く、県内全地域に地区後援会ができるように熱望している。 球団設立二年目で、まだまだ暗中模索を続けているが、地域で支えていただいているという謙虚さを持ちながら、野球を通じて、多くの子供たちに大きな夢を与え、少しでも群馬を元気にできるように全力で頑張りたい。本年もぜひ、ご支援・ご声援をお願い致します。 (上毛新聞 2009年1月9日掲載) |