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全国地域活動連絡協議会会長 中村 京子(大泉町仙石)

【略歴】 栃木県佐野市出身。県女性団体連絡協議会会長。1999年から県の地域活動連絡協議会会長。2007年4月から現職。

フェスティバル

◎元気の種で花咲かそう

 私にとって五、六月はフェスティバル(Fes)の季節です。五月六日の「児童健全育成Fesあそびの宝島」に始まり、「母親クラブFes」「男女共同参画Fes」と続きます。

 「あそびの宝島」は東京・上野公園の一角に東京近辺の児童館が集まり、八十張りほどのテントでさまざまな遊びを展開するスケールの大きなものです。全国地域活動連絡協議会も出展しました。

 「母親クラブFes」は十八年前、太田市に建設された「ぐんまこどもの国」の開設を記念し、子供も保護者も一緒に楽しめる行事を―ということから毎年五月の第三日曜日に開催しています。今年で十八回でした。

 このFesは県地協加盟クラブの一年間の活動発表と研修の場として、全クラブのパネル展示のほかステージ発表、クラフト指導、遊びのワークショップなど全館を使って親子に楽しんでいただきます。

 ステージで繰り広げられる劇や演奏は回を重ねるにつれて素人の域を越え、子供だけでなく大人も十分楽しませてくれます。

 ワークショップでは、メンコやお手玉などの伝承遊びとともに、毎年お父さんたちに大人気なのが皿回しです。なかなか回らない皿と格闘の末、やっと回った時の子供たちの満面の笑み。お手玉の手ほどきを受ける若い母親のあちこちに響く笑い声。スタッフの疲れも吹き飛びます。

 年々父親の参加が増え、父子で遊びに興じる姿に「お父さんも子育て頑張ってるネ」とうれしくなります。Fesを機に親子でたくさんの体験を共有し、楽しい思い出をつくってほしいと思います。

 今月二十九日には「男女共同参画Fes」が開催されます。これは県女性会館を活動拠点とする県女性団体連絡協議会(女性連協)が、女性会館と女性連協の活動を広く県民に知っていただくために始めたもので、今年で三年目です。

 今回は人々の関心の高い「健康管理と食」をテーマに、男女それぞれのかかわり方について語り合うリレートークのほか、加盟団体の専門性を生かした栄養指導や薬相談など楽しみながら役に立つコーナーやパネル展示、バザーもあります。ぜひたくさんの方においでいただきたいと思っております。

 Fesは人を高揚させ元気にしてくれます。かつて祭りは男性中心でしたが、これらのFesは企画から運営まで、女性が中心となっています。多くの人を巻き込み、集まった人にたくさんの元気を与えるのです。その元気の種があちこちで新たな花を咲かすことを願っています。






(上毛新聞 2008年6月26日掲載)