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◎行政にまちづくり提案 二○○八年となり、私は社団法人藤岡青年会議所の理事長を退いて、直前理事長の立場となりました。本年は小林宣行理事長のもと、「藤岡JCよ!大志を抱け!〜愛する郷土の未来のために〜」というスローガンを掲げ、新たな運動展開をして参ります。 前回(二○○七年十二月二十五日付)のこの欄で述べさせていただいた通り、私どもの青年会議所は研修とまちづくりを二本柱にさまざまな運動をしています。 研修につきましては、学校というありがたい学ぶ場を離れ、社会に出た上でさらに学ぶことの必要性を感じ、前向きな姿勢で自己の修練、そして組織としての修練を重ねています。青年会議所のメンバー間では「最後の学校」と名付け、さまざまな研修を実施しています。新たな気付きを得たり、知識を広げたり、経験を積むことで、自己を高め、個々が成長することが組織力を高めてくれると実感しています。 そして自己の成長を願い、同時に藤岡青年会議所の成長を願う掛け替えのない仲間たちとともに、私たちの存在意義である地域のまちづくりを実践したいと考えています。 さて、本年、藤岡青年会議所が予定しているまちづくり運動の中から、今回は新たに取り組む「ふじおかまちづくり市民討議会」について取り上げます。市民討議会は、私たちが所属する青年会議所の関東地区協議会が推進する新しい形の住民参画運動であり、今日求められている「市民参加」「市民との協働」といったことを実践できる手法であると考えています。特に藤岡市におきましては、第四次藤岡市総合計画の中で、早々に現状を見据え、「市民参画のまちをつくる」「市民と行政の協働によるまちづくりの推進」という言葉が記載されていましたので、私ども青年会議所が行政と市民を結ぶ、公平かつ中立なパイプ役となれることを、強く願っています。 市民討議会は、十八歳以上の市民から無作為抽出により参加者を募ります。あらかじめ実行委員会が選定したテーマについて、中立な立場からの情報提供があり、それを参考に話し合いを行って、最終的にまとめた結果を市民提案として行政に提出します。さらにその提案が行政に反映されているかどうか検証するまでを行います。 行政の方々からご指導、ご協力をいただきながら、ふじおかまちづくり市民討議会を、八月に実施したいと考え、準備を進めています。 県内では初めての実施になるかもしれません。県外では既に行われており、好評だと聞いていますので、自信を持って進めていきたいと思います。 しかし、何よりも主役は、無作為抽出により選出された方々であり、また市民のご協力なくしては成立しないものと思っております。 (上毛新聞 2008年2月22日掲載) |